バンコクの経済
タイの首都でタイ最大の都市であるバンコクはタイ経済の中心であり、またラオスやカンボジア、ミャンマーを含むインドシナ半島の経済圏の中心地でもある。タイ証券取引所 (SET) があるなどバーツ経済圏の中心であり、その他金などの貴金属や宝石などの取引の中心である。2011年3月、英国のシンクタンクにより世界第61位の金融センターと評価されており、東南アジアではシンガポール、クアラルンプールに次ぐ第3位である[12]。
2014年、アメリカのシンクタンクが公表したビジネス・人材・文化・政治などを対象とした総合的な世界都市ランキングにおいて、世界第42位の都市と評価された[13]。東南アジアではシンガポールに次ぐ第2位である。
都内にはタイ国際航空やバンコク銀行、シン・コーポレーション・グループなどの大企業の本社やスタンダード・チャータード銀行やメルセデス・ベンツ、アリアンツなどの外国企業の支店が立ち並ぶ他、サイアム・パラゴンや伊勢丹、ロビンソンなどの大規模なデパートやショッピングセンターなどが立ち並ぶなどタイ国内における消費トレンドの発信地でもある。
また、タイの他の観光地と同じく、観光も大きな産業の一つとなっており、市内には高級ホテルからバックパッカー向けの安宿までが立ち並び、また市内の至る所で日本や中華民国などのアジア諸国の他に、ヨーロッパやアメリカから来た観光客を目にすることができる。
2009年にタイ統計局が公表した家計調査によると、バンコク首都圏の1世帯当たりの平均所得は月3万7732バーツ(約10万円)である[14]。1人当りの平均所得だとその3分の1程度である。
◯日本企業
第二次世界大戦前より多くの日本企業が進出しており、特に1960年代の高度経済成長前後にはホンダや三菱電機、日産自動車、ダイキン工業、ブリヂストン、横浜ゴム、東京海上日動、鹿島建設、間組、東急百貨店や伊勢丹など、さまざまな業種にわたる日本企業が進出してきている。また、これらの企業進出にあわせてバンコク日本人学校(泰日協会学校バンコク校)の生徒数も増加を続けている。東南アジアで最も邦人の多い都市であり、2010年の統計によると、バンコクの在留邦人数は33,967人であり、外国の都市で5番目に多い[15]。
参照:Wikipedia「バンコク」